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どのように師と出会うのか

 ある人から「謙遜であり続けるにはどうしたらよいでしょう?」と問われ、私はこう答えました。 音楽でも学問でもその他の分野でも、師匠と仰げる人を持つこと。あまりに今の自分と隔絶した人であると、こちらが意気消沈するばかりですが、それでも「この人は今の私には届かない境域におられる」と素直に尊敬の念を感じられるというのは師を見出す上で大事な点でしょう。「師匠が30歳の時に比べれば今の私は知らないことや学んで...

三十歳までは大いに悩め

 精神医学者の中井久夫によれば、人間の人格は三十歳を過ぎるとかなり可塑性を失うという。 つまり、解体を起こしにくくなる代わりに、根本的変革も起こりにくくなる。  そして、「絶望している若者に、とにかく三十まで生きてみなさい、あなたの中で何かが変わり何かしら生きやすくなるから」という精神科医・笠原嘉の助言を紹介する(中井久夫『「つながり」の精神病理』ちくま学芸文庫、2011、p,138-139より)。 三十歳くら...

真に科学的な知性とは?

 以前、池谷裕二さんの『単純な脳、複雑な「私」』(朝日出版社)を借りて読みました。 人間の脳や知性の構造について考察するときには、どこかで「自分の脳の活動を自分の脳の活動が追い越す」というアクロバシーが必要になります。 「私はこのように思う」という判断を下した瞬間に、「どうして、私はこのように思ったのか?この言明が真であるという根拠を私はどこに見いだしたのか?」という反省がむくむくと頭をもたげ、ただ...

ずっと会議

 意外に思う方がおられるだろうけれど、教会にも会議がある。 私の主な奉仕の場である聖歌隊にも、第五日曜日の練習後には「例会」という名の会議がある。 もちろん、あらゆる問題が事細かにさまざまな委員会等々で議論される煩瑣な手続きこそが民主主義の基盤であることを私は喜んで認めるし、「賢明な独裁者による独裁」よりは「なかなかことが決まらない民主主義」に迷うことなく一票を投じる(なんだか『銀河英雄伝説』のヤ...

「仕事のできる人」ってどんな人?

 「仕事」には「私の仕事」と「あなたの仕事」のほかに「誰の仕事でもない仕事」というものがあります。 そして、「誰の仕事でもない仕事は私の仕事である」という考え方をする人のことを「働くモチベーションがある人」と呼びます。 道ばたに空き缶が落ちています。 誰が捨てたか知らないけれど、これを拾って、自前のゴミ袋に入れて、「缶・びんのゴミの日」に出すのは「この空き缶を見つけた私の仕事である」というふうに自...

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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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