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『黙想と祈りの手引き』

 加藤常昭『黙想と祈りの手引き』キリスト新聞社、2006 カトリックで重んじられ、プロテスタントであまり顧みられていない傾向のある「黙想」についての手引書。また、祈りについても、多くの示唆に富むことが書かれている。  キリスト者がキリスト者としての生活を営む上で基本でもあり奥義でもある祈りと黙想について平易かつたくさんの引用を行って語っている。  黙想とは何だろうか、どうやってするのだろう、大切なことら...

『講解説教 ヨハネの黙示録〈下〉』

 加藤常昭『講解説教 ヨハネの黙示録〈下〉』教文館 著者が鎌倉雪ノ下教会の在任最後の年に語った説教集。  本書の後半は、並々ならぬ情熱とエネルギーを感じさせられる言葉に満ちている。文字通り、説教者・伝道者として命を懸けてきた著者の丁寧な説き明かしに満ちている。 丁寧に黙示録を読み解き、先達の言葉を引用し、現代の日本の将来を見据え、キリストにある希望を力強く語っている。  個人的には、本書の最後から2...

『「ヨブ記」を読む』

 山内清海『「ヨブ記」を読む』聖母文庫 カトリック哲学者が、自己の内省をするために、ヨブ記を読んだ本。示唆に富むことを述べているが、二つの特徴をあげよう。 一つは、ヨブの虚無感が神あるゆえのニヒリズムで、どれほど神に不満を述べていても、神の存在を疑っていない、頑固と言えるほどの信仰である。 もう一つは、ヨブがしばしば嘆きの祈りをしていることに注目するように著者は促している。これを忘れてはならないと...

『ヨブ記講話』

 北森嘉蔵『ヨブ記講話』教文館 朝日カルチャーセンターでの講話を本にしたもの。  ヨブ記を丁寧に読み解いたものであり、難しい注釈は出てこないけれども、難解ともいわれるヨブ記を読む手引きとして良い本である。 ただ、解釈にいくつか著者独自の視点があり、人によってはそこに戸惑いを覚えるかもしれない。  第一に、ヨブのニヒリズムが、一般によくある神なきニヒリズムではなく、神あるニヒリズムであるという点。 一...

『「ヨブ記」物語の今日的問いかけ』

 宮本久雄『「ヨブ記」物語の今日的問いかけ』新世社を読了。 講演を元にした薄い本。あまり良い文章ではなく、言葉のつながりも精緻でなく、厳密性に欠ける。思弁的で、もう少し深められると良かったと思う。ヨブ記についてある程度調べてから読んだ方がよく、入門としては不適当と思われる。 現代世界の苦難・悪、特にアウシュヴィッツ強制収容所の非人道的所業が基調低音としてなり響いている。 ヨブは、作業仮説としての神...

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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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