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『灰色の断想』

 藤木正三『灰色の断想』ヨルダン社(1995年発行、1680円)を読了。 日本キリスト教団京都御幸町教会が発行した断想を一冊にまとめたものです。 著者が留意したことの一つに、「誰にでもわかるように」ということがあります。 これは、内容が理解しやすいという意味ではありません。ふと立ち止まって人生を考える、そのようなきっかけを持っているという意味です。 毎週の礼拝説教を、キリスト教用語や教会用語を避けて、平易に...

『墜ちていく僕たち』

 森博嗣『墜ちていく僕たち』集英社を読了。 5つの短編からなる小説集で、表題作は、あるきっかけから女性になってしまった主人公たちのその後の話が描かれます。確かに、「墜ちていく」という表現がピッタリな痛快な作品です。...

『使徒的人間――カール・バルト』

 富岡幸一郎『使徒的人間――カール・バルト』講談社を読了。 本書はカール・バルトという一人の人間への驚きに打たれた著者が、その驚きに促され、「神の言葉の神学」と呼ばれるバルトの言葉の世界を、自由に旅してみようという試みです。 「使徒」とは、プラスの人間ではなく、マイナスの人間であるという記述がありますが、それは旧約の預言者に比せられるでしょう。 旧約の預言者は、民の聞きたくないことを聞かせ、見たくな...

『ニッポン・サバイバル』

 姜尚中『ニッポン・サバイバル』集英社新書を読了。 著者が、幅広い世代から寄せられた声に誠実に向き合い、この国でしたたかに、かつ柔軟に生き抜くための方法論を提示した本です。副題は「不確かな時代を生き抜く10のヒント」です。 いつの時代も先行きは不確かですが、その中で人格を広く、深くし、いかに生きていくか、その示唆を本書は、しっかりした現実感覚と論理に裏打ちされた考えに基づいて与えています。いかに生き...

『断崖の年』

断崖の年(1992/02)日野 啓三商品詳細を見る  日野啓三『断崖の年』中央公論社、1992 腫瘍を患って手術をした後の知覚の変容を体験記風あるいは短編小説風につづった文章集です。  個人的には「牧師館」と題する文章が印象的でした。どこが印象的だったかといえば、いろいろなところへ行って慰められなかった主人公の男性が、牧師館の十字架を見て、慰められるシーンです。『これからの日本の教会の伝道』日本キリスト教団出版...

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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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