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『帝都物語 第壱番』

 荒俣宏『帝都物語 第壱番』角川文庫を読了。  帝都東京を破壊せんとする魔人加藤保憲と帝都を守護せんとするあまたの人間たちとの一大スペクタクル小説の序盤です。 本書には「神霊篇」と「魔都篇」が収録されており、加藤にかどわかされた辰宮由佳里を巡る事件が中心になって描かれ、関東大震災をもって一つの終わりを迎えます。 次巻以降、どんな展開が待っているのか楽しみです。途中に出てくる、風水や都市計画の知識も...

『未亡人』

 藍川京『未亡人』幻冬舎アウトロー文庫を読了。 7つの作品を収録した短編集で、夫のいた、あるいは夫のいる女性と、その女性と何かしらの縁のある男性との逢瀬を描いた作品集です。女としての成熟度が増した女性を和の美とともに丁寧に描いています。特に、表題作に相当する第1作の「緋の菩薩」は秀逸です。半分、寝取られもの的な要素のある、しかし美しい作品です。...

『新妻』

 藍川京『新妻』幻冬舎アウトロー文庫を読了。 田舎の旧家に嫁いだ、男を知らぬ彩子は旧家に伝わる掟によって、初夜、衆人環視の中、夫ではない男によって女にされます。 そして、拒絶や逃亡を企てますが、やがて女の歓びを知るようになるという、全体的には調教(縄と平手によるスパンキング)と旧家の因習を絡めた、ポルノグラフィ―ではない、真の官能小説です。初めから終わりまで熱い、それでいて静謐な雰囲気が漂っています...

『国家情報戦略』

 佐藤優&コウ・ヨンチョル『国家情報戦略』講談社+α新書を読了。 政治、軍事、経済において大きな力を持つ国家情報(インテリジェンス)。日韓インテリジェンスの第一人者が、友好国間のインテリジェンス協力、政治とインテリジェンスの関係、さらには核、北朝鮮、日本の未来をも論じた対談集です。 各国の諜報機関や六カ国協議の裏の目的など、新聞を読んでいるだけではわからないことが、第一線の情報分析官の実体験に裏打ちさ...

『私のマルクス』

 佐藤優『私のマルクス』文芸春秋を読了。 著者の思想的自叙伝です。 県立浦和高校から同志社大学神学部に進学し、カール・バルトなどの神学を勉強する傍ら、マルクス関連の本も読み、独自の思想的形成を果たす軌跡が、鮮やかに記憶に基づいて描かれています。その過程で、チェコの神学者フロマートカの引力圏に引っ張られていきます。著者の思想的背景を知るのにうってつけの本です。 マルクスやマルクス主義関連の本に通暁し...

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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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