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『生きがいについて』

 神谷美恵子『生きがいについて』みすず書房を読了。 「神谷美恵子コレクション」として新たな装丁で出された本です。 日本が高度経済成長を経験し、わりと物質的・経済的に豊かになり、少し余裕が出てきた頃に書かれました。内容については有名なので、詳しく触れる必要はないでしょう。 著者は「生きがい」という言葉のあいまいさと日本語的な余韻を含んだ、この言葉の翻訳のないことに触れることから叙述を始めています。そ...

『小説家が読むドストエフスキー』

 加賀乙彦『小説家が読むドストエフスキー』集英社新書を読了。 著者が朝日カルチャーセンターでドストエフスキーの五つの小説について、小説や文章を書く立場からそれらの作品を読み解き、見所や面白さを示していった講義を、本書は元にしています。 小説の構造、伏線の張り方、人物造型法、ストーリーとプロットの関係など、創作の技法や文体の特徴に力点を置いて話しており、小説を書こうとしている人にとっては具体的で示唆...

『私の聖書物語』

 椎名麟三『私の聖書物語』中公文庫BIBLIOを読了。 1957年に中央公論社より刊行された本を復刊したものです。21世紀の今に読んでも、読み応えのある本です。 本書は、「私の」とついていることからわかるように、一般的な聖書物語ではなく、著者の椎名氏に語りかけてきた限りでのキリストを語った本で、その意味で著者の証であり信仰告白でもあります。自分に語りかけてきたキリスト以外は知らないということは、著者が本書の中...

『講解説教 ピリピ人への手紙』

 久野牧『講解説教 ピリピ人への手紙』一麦出版社を読了。 パウロ書簡の一つであるピリピ人への手紙は獄中書簡です。ローマの管理下に置かれ、思うように宣教・伝道の業に励めない中で書かれたものです。 獄中ということからとても厳しく辛く苦しいことを想像するでしょうし、多分、そういう状況はあったと思われます。にもかかわらず、手紙の著者のパウロの筆致は明るいものであり、ピリピの教会の人々の状況を深く思いやるも...

『宗教の社会学 行為理論と人間の条件第三部』

 タルコット・パーソンズ『宗教の社会学 行為理論と人間の条件第三部』勁草書房を読了。 本書は、アメリカの社会学者パーソンズの死の前年1978年に出された論文集『行為理論と人間の条件』の第三部を翻訳したものです。同時期に第四部も翻訳されたが、昨今の出版事情のため、一冊で出すのは困難であることを鑑み、分冊での出版となった次第です。なお、2002年に、原書の第一部と第二部の翻訳が別のグループによって進行中である...

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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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