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『使徒的共同体』

使徒的共同体―美徳なき時代に(2004/03)芳賀 力商品詳細を見る 芳賀力『使徒的共同体』教文館、2004 かつて東西冷戦が終わりを告げた時、フランシス・フクヤマはそれをリベラル・デモクラシーの最終的勝利と位置づけました(「歴史の終わり」)。 しかしそれは、手放しで喜べるようなものではなく、なお多くの克服すべき課題があることは否めません。既にリベラル・デモクラシーの恩恵に与ってきた国々も、失業、社会的モラルの低...

ホロコースト「以後」の倫理

 昨日、本屋に行った折、テオドール・ヴィーゼングルント・アドルノというフランクフルト学派を担ったドイツの社会学者・哲学者の『否定弁証法』作品社という大著を立ち読みしてきました。 この本に、アウシュヴィッツ以降の定言命法として「アウシュヴィッツが二度と起こらないように、考え、行動せよ」という文章があるのを発見しました。 この言葉自体は知っていましたが、いままで出典がわからなかったのです。ちなみに「ア...

熱心さの中身

 この文章は部分的に、2月27日の「アホな善人は困る」という文章と重なります。 あるキリスト者を紹介する際、「あの人は熱心なキリスト者です」とか「信仰深いキリスト者です」とか「敬虔なキリスト者です」と言われる方がおられます。 2月27日に触れたJさんだけでなく、わりとそういう人はいるように経験的に思います。 オバマ大統領が広い国民層の注目を浴びていることはなぜなのかを考えておられる方が知人でいるのですが...

『不安の夜』

 アルブレヒト・ゲース『不安の夜』みすず書房を読了。 著者は20世紀のドイツの牧師・詩人です。本書には「不安の夜」と「焔のいけにえ」という二つの小説が収録されています。いずれも原著は1950年代の作品です。 前者はヒトラーの狂気に駆り立てられた第二次大戦下のドイツが舞台で、ウクライナ戦線で脱走兵として銃殺される素朴な青年の処刑に立ち会う牧師と、愛する人とただ一度の、最後の夜を過ごそうとする青年大尉の嵐の...

『ホロコースト「以後」を生きる―宗教間対話と政治的紛争のはざまで』

 宮田光雄『ホロコースト「以後」を生きる―宗教間対話と政治的紛争のはざまで』岩波書店を読了。 著者は長らくナチス研究に携わってきたヨーロッパ政治思想史を専門とする学者であり、ホロコーストは長年の関心事でした。 確かにアウシュヴィッツは、ナチス・ドイツの重大な犯罪ですが、ヒトラーないしその一党にのみ責任を帰することは許されません。反ユダヤ主義の長い歴史的背景と偏見の蓄積を無視することはできないからで...

Appendix

プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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