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『流跡』

流跡(2010/10)朝吹 真理子商品詳細を見る 朝吹真理子『流跡』新潮社、2010 本書は著者のデビュー作である。何とも不思議な作品である。とはいえ、奇想天外なことが起きているわけではない。日常の単調なことが書かれている。また容易に句点を打てない、書くことのためらいが書かれている。ここには、全てがわかっており、現代社会をくまなく説明してみせる主体はいない。そこに私は安堵を覚える。  また、この作品から何かの主...

『夜』

夜(2008/06/26)橋本 治商品詳細を見る 橋本治『夜』集英社、2008 本書には、5つの短編(「暮色」「灯ともし頃」「夜霧」「蠟燭」「暁闇」)が収録されている。いずれも男の「性」と「愛」を、そこに生まれる悲哀を描いている。「夜」を何ほどか含む各作品のタイトルは、おそらくその悲哀を示唆しているのだ。  どの作品においても、男は「家の外」に女を作っている。なぜそうするのか。男の心の内は皆違う。ただ、私として...

ポール・ヴェーヌの言葉

私は理解していなかったのだ、フーコーがそれと語ることなくやってのけたのは、近代の思考の大いなる論議のなかでの態度決定であったということを。 ポール・ヴェーヌ(慎改康之訳)『フーコー その人その思想』筑摩書房、2010(2008)、p,8 ポール・ヴェーヌ(1930-)は、古代ローマ史を専門とするフランスの歴史学者。ミシェル・フーコーの盟友。...

ジジェクの言葉19

私は宗教から、ある特定の解放的核心を取りだそうとしていますが、それでもやはり自分は完全な唯物論者だと強調しなければなりません。 スラヴォイ・ジジェク(清水知子訳)『ジジェク自身によるジジェク』河出書房新社、2005(2004)、p,228...

「ハレルヤ」 by ラムシュタイン

 ドイツ語で歌うドイツのロックバンド・RAMMSTEIN(ラムシュタイン)の「Hallelujah(ハレルヤ)」をご紹介します。  これは、アルバム「Mutter(ムッター=母)」のボーナストラックとして入っているものです。ドイツ語の歌詞と日本語訳を記しておきます。 Er ist fromm und sehr sensibel An seiner Wand ein Bild des Herrn er wischt die Flecken von der Bibel Das Abendmahl verteilt er gern Er liebt die Knaben aus dem Chor ...

Appendix

プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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