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『CATHERINE~ラプンツェル奇譚~』

CATHERINE~ラプンツェル奇譚~ (DMC NOVELS)CATHERINE~ラプンツェル奇譚~ (DMC NOVELS)
(2011/07/22)
柄本 和昭:作 アトラス:原作

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 柄本和昭(原作・アトラス)『CATHERINE~ラプンツェル奇譚~』一迅社、2011

 本書は、アトラスが作ったアクションアドベンチャーゲーム「キャサリン」を異なった切り口から捉えた小説である。私は、「キャサリン」のサイトでゲームの概要は見たものの、実際にはプレイしていない。だから、ゲーム内容との比較を述べることはできないのを御断りしておく。

 本書の粗筋はこうだ。主人公は小さな会社でシステムエンジニアとして働くフレディという30代の男性。彼には、20代後半のステラという恋人がいる。ある日からフレディは、夜な夜な羊の姿になって、ブロック壁を登るという悪夢を見るようになる。転落したら「GAME OVER」となり、そこで目覚めなければ死ぬ。また、会社では部下の仕事の邪魔をする上司ダリルと、人付き合いを好まない同僚ゲオルグがいる。彼らは、ある日、不審な死を遂げる。そして、ゲオルグの死と前後するように、金髪で色白の小悪魔的な女性キャサリンが現れる。

 フレディはキャサリンとの危険な香りのするアバンチュールにのめりこむ。しかし、悪夢の浸蝕に悩まされ、体調もおもわしくなく、徐々にフレディ自身の精神の平衡が崩れていく。

 キャサリンは現実に存在するのか。消えた恋人のステラはどこに行ったのか。ダリルとゲオルグはなぜ死んだのか。相次ぐ主人公と同世代の男の不審死は何が原因で起こるのか。そうした複数の謎を絡めつつ、主人公の女性観も加えている。謎解きをするような気持ちですいすいと読み進められる。私自身、主人公と同世代であるので、エピローグ前後で示唆されている考えには、内心ドキリとさせられるものがあったことを付言しておく。
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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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