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石原吉郎詩文集を手に入れた

 石原吉郎の詩を生で見たいと思い、本屋で『石原吉郎詩文集』(講談社文芸文庫)を買ってきました。

 文庫にしてはちょっと高かったです。

 気になった言葉を二つ引用します。


「死だけではない。生きること自体が人間にとって不自然である」(石原吉郎1963年以降のノートから) 

 内田樹先生と武術家の甲野善紀先生も同じことを言っておられました。これは優れた洞見だと思います。


「詩とは、<沈黙するための言葉>の秩序である」(石原吉郎1963年以降のノートから)

 これに佐々木中が「詩」(『足ふみ留めて アナレクタ1』河出書房新社、2011所収)という短文の最初に述べた「詩とは言語の外である」を重ねたくなるし、フランスの哲学者ジャンケレヴィッチが『音楽と筆舌に尽くせないもの』(国文社)の最終章で沈黙について述べていたことと彼がモンポウ(20世紀スペインの作曲家)の作品を愛好したことを重ねてみたくなります。

 モンポウには、十字架の聖ヨハネの詩に基づく「沈黙の音楽」という全46曲の作品があります。

 『石原吉郎詩文集』から離れるが、石原吉郎がロシアの哲学者レフ・シェストフを読んでいたのにはちょっと驚いた。というより、シェストフの名を久しぶりに見た。以前に見たのは、誰を介してであっただろうか。

 さて、講談社文芸文庫から出ている『石原吉郎詩文集』は入手したが、『石原吉郎全集』(全三巻、花神社)や石原吉郎全詩全評論『日常への強制』(構造社)は入手できません。

 古書店を見ても、1万円前後もします。

 思えば、三巻本のパウル・ツェランの詩集もこんなに高い値段でした。

 他国の書店ではどうか知りませんが、日本の書店の詩のコーナーは冷遇されていると思います。

 「図書館で借りればいいではないか」という声もあるでしょう。

 しかし、ある種の本、特に詩は手元に置いて、折々に触れるのがいいのです。

 その触れる時はいつやってくるかわからない。

 読みたいと思った時に、図書館へというのでは興が殺がれます。

 佐々木中さんのおかげで、ベケットやツェランやエリオットやブレヒトやウルフや古井由吉への関心を読者は掻き立てられたはずです。

 だから、復刊すれば手に取る人はかなりいると思います。

 絶版の詩集で復刊を待望している人はかなりいます。

 詩はすばらしいんです。
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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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