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サイードの言葉10

 今日誰もが、万人の平等と調和を語るリベラルな言語を発している。となると、知識人にとっての問題は、平等とか調和といった考えかたをいかにして現実の状況と関連づけるかということになる。現実の状況では、かたや平等と正義の主張が存在し、かたやおよそ啓発的でも啓蒙的でもない現実が存在する。両者のあいだの亀裂はふかいのである。

 エドワード・W・サイード(大橋洋一訳)『知識人とは何か』平凡社ライブラリー、1998(1994)、p,152
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Joseph Amy

Author:Joseph Amy
 2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、休止中でした。

 2012年3月末から2017年5月末まで宗教法人の出版部門で、また同年4月から2020年3月まで同法人の事務局部門で働きました。 

 制限的・抑制的思考で、自分の中にある光が見えなくなっている人に、自分の中にある光に気づいていただく働きをしております。この地球での自分の働きの形を模索しながら、超常戦士として、常に自分の今を超えようと、日々を歩んでおります。


 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間として、この牢獄世界から抜けることに意識を向けたことを考えていきます。

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