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『「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド』

「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド
(2011/10/24)
中村 考宏

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 中村孝宏『「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド』春秋社、2011

 交通機関の車内や建物内の椅子に座っている人を見ると、ほとんどの人が前のめりで骨盤後傾である。電車では、腰から下がずり落ちて、下半身が上半身を支えられない人も多い。見た目も美しくない。そして多くの人はそれが当たり前で、「こういう身体運用しかない」とおそらく考えている。でも、本当にそうだろうか。実はそういう身体運用は思い込みである。著者が指摘するように、身体は「思い込み」でできている。それが不自然な姿勢にしたり、身体に不必要な緊張を強いたりする源である。

 著者が指摘するように、私たちは、一番身近な自身の身体についてよく知らない。なぜ疲れやすいのか。なぜ膝痛や腰痛や肩凝りになるのか(他方でそれらと無縁の人がいるのはなぜなのか)。ストレッチや筋力トレーニングの害。快適な姿勢とはどういうものか。多くの人が骨盤後傾で前のめりの姿勢だから、それが「正しい」と思い込んでいる。自身の身体運用が非効率なものではないかと考え、別の身体運用があるのではないかと考えることもしない。

 かつての私がまさにそうであった。数年前、寝たきりになるほどの病気をして体力・筋力が著しく低下したため、私は一時期とても疲れやすかった。そこで試行錯誤の結果、「疲れにくい身体運用とは何か」を模索するようになった。疲れやすかったのは体力がないからだけでなく、エネルギーの消耗の早い身体運用をしていたからである。まさにそれは、前のめり・骨盤後傾の姿勢で、膝の下から足を出す動きであった。加えてそういう姿勢では十分な酸素供給がなされず、それもまた身体の不調の一因であった。そんな時に安田登氏の『疲れない体をつくる「和」の身体作法』に出会い、世間で是とされているのとは異なる身体運用の存在を知った。能楽師の身体運用を日常生活にも応用できる、しかも快適であることを知ったのは目から鱗が落ちる思いであった。疲れやすさの理由は体力や年齢以外にもあったのである。

 そんな模索の過程で、身体全体の構造において骨格や筋肉や血管の動き方をとらえ、身体のより良い動かし方を提示している本書に出会った。大きな特色は、なぜその姿勢がいいのかを骨格構造や筋力バランスを踏まえて考え、身体の各部を常に全体と関連づけてとらえている点である。トレーニングの説明をする際にも、回数を重ねるのではなく、身体の構造に沿った動き方をするように繰り返し注意を促す。もちろん、そうした細かい話を無視してトレーニングを実践しても構わないが、自身の身体への理解を深めた方がトレーニングの効果をより高めることができる。何より、身体の可能性に絶えず目を開かされる体験自体が私は楽しい。

 本書で詳細に説明されている構造動作理論に基づく「腰割り」を、私は毎朝10回程度、ゆっくりとやっている。骨盤立位で、身体自身の重さや反応を利用して、身体の微妙な変化を感じながら行う。そうして骨盤立位で動けるようになると、それまでの身体運用に比べて快適に動いている自身を発見する。同時に、自分の身体に蓄積されてきた「身体の癖」「思い込み」がいかに身体の本来的な動きを損なっていたかにも気付かされた。仕事が重い物を運んだり、大きな台車を運んだりするものであるため、腰や肩に負荷がかかりやすい。そんな時に本書で注意されている点を思い出して仕事をすると、楽に仕事ができる。

 とはいえ、本書で解説されているトレーニング法は始めるやいなや効果が出るというものではない。しかし、「はじめに」で指摘されているように、取り組み始めると目に見えて身体に変化が起こる。「今までこうでしかないと思っていたが、身体はこういう動き方もできるのか」、「こういう動き方をしたら快適に、リラックスし、疲れにくい身体運用になるのか」、そんな発見の連続である。

 慢性的な膝痛・腰痛・肩凝りに悩まされている方、疲れやすい方、力みのないきれいな姿勢にしたいとお考えの方、またスポーツやダンスや楽器演奏をされる方、およそ身体をより良く使いたいと思っている全ての方に強くお勧めしたい本です。日常生活の中で無理なく取り組めるトレーニングがたくさんある。タイトルにもあるように、一日3分のトレーニングを定期的に続けるだけで、身体は変わっていく。
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EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 数年前、出版社で働くようになりました。仕事そのものが面白く、その都度自分で課題を見つけて解決するというプロセスが楽しい。
 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間としてキリスト教・世界に対して疑問に思うことを考察していきます。単に評論家的な批評をするのではなく、自分でできることを示せるような、自分の持ち場に立った言葉を紡いでいきたいです。

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