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澁澤龍彦の言葉2

本屋の店頭をながめると、あいかわらず、『幸福論』とか『人生論』とかいう題の書物が売られています。そして、そういう本の筆者は、たいてい、大学を停年退職したおじいさんの哲学者のような人ばかりです。しかし、わたしはいつも疑問に思うのですが、新時代のエネルギーにみちあふれた若者が、そんなカビくさい「幸福論」なんぞに満足していられるのだろうか。そんな本を読んで、ますますお行儀のよい、ますます飼い馴らされた社会人になっていくのは、じつに嘆かわしいことではないだろうか。

 澁澤龍彦『快楽主義の哲学』文春文庫、1996、p,17
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プロフィール

EMI Takashi(ヒソカ)

Author:EMI Takashi(ヒソカ)
 2005年に神経性疾患を発病し、体調記録をつけるためにブログを始めました。そして、読書能力の回復に伴って、本のレビューを書くようになったものの、最近は時間を作れず、やや休止中でございます。

 2017年3月末に5年勤めた出版社を辞め、4月から同じ宗教法人の他部局で働くようになりました。仕事そのものは、相変わらず楽しい。

 このブログでは、「扉の開いた」言葉を求めつつ、この世界に生きる一人の人間として疑問に思うことを考察していきます。

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